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周辺の観光案内

すずかけの道

ゲストハウス坂屋半治郎は、〈すずかけの道〉(高野大峯街道)沿いに位置する、天川村日裏地区にあります。 〈すずかけの道〉は、弘法大師空海が開創した真言密教の聖地・高野山と、山岳宗教の聖地・大峯山山上ヶ岳というふたつの聖地をつなぐ道。街道沿いには、日本三大弁財天のひとつ天河大辯財天社や円空仏で有名な栃尾観音堂、白井谷の仏棚、鏡岩などの他、地蔵や道標も各所に残されています。宿場や茶屋も点在しており、第2次世界大戦直後までは巡礼者が行きかっていたそうです。当時の様子に思いを馳せつつ、天川村の自然や文化をお楽しみいただければ幸いです。

弘法大師空海の若き日の記録

空海の弟子・真済が編纂した性霊集(遍照発揮性霊集/へんじょうはっきしょうりょうしゅう)には、弘法大師空海の若き日の足跡が記されています。

「空海少年一日、好ノンデ山水ヲ渉賢ス、吉野ヨリ南行スルコト一日、更ニ西ニ向ツテ去ルコト両日程、平原霊地アリ、名ヲ高野ト日フ」

空海が初めて高野山に足を踏み入れた経路が、すずかけの道(高野大峯街道)の原形と伝えられています。

周辺地図

天河大辯財天社

徒歩約10分

皇位継承事件で窮地にたたされた大海人皇子は、大和朝廷を守護する神々のふるさと吉野を訪れ、天心地衹に勝利を祈願して琴を奏じました。すると、その音に乗って唐玉緒纏った天女が現れ、戦勝の祝福を示しました。この天女は、役行者が弥山山頂に祀ったとされる弥山大神でした。この喜瑞に力を得た皇子は、壬申の乱に勝利を収め、即位して天武天皇となりました。その後、天皇はこの天女の加護に報いるため、麓に神殿を造営し、「天の安河の宮」とされました。これが天河大辯財天社の始まりだと伝えられております。

天河大辯財天社が鎮座する場所は、大和名所絵図等に「四石三水八つの杜」の記載があります。 四石とは、南日裏八坂神社前の天の川にある羅牟陀石(通称ムシロ岩)、坪ノ内入口の玉石、御所の坊前にあるイノコ石、坪ノ内谷と天の川が合流するあたりの獅子鼻石。 三水とは、上の井、中の井、大井、八の杜は、弁財天が鎮座する「琵琶山」、「井頭(韋駄天)の杜」、「舟岡の杜」、「高倉の杜」、「滝岡の杜」、「大国の杜」、「弥栄の杜」、「谷口の杜」となっております。

来迎院

徒歩約10分

来迎院は天河大辯財天社を形成する七堂伽藍の塔頭(たっちゅう)の一つであります。

もともと来迎院は天河大辯財天社の奥の御所跡に建っており、そこにあった来迎院が南朝の行宮所であったと伝えられております。大火により焼失して、現在の場所に再建されました。 堂内には、本尊の千手観音立像(室町時代の作)が祀られており、また、平安時代後期の作と言われている不動明王、二童子像が安置されています。

境内の銀杏の木は弘法大師お手植えと伝えられており、幹回り6.9m,樹高35m。幹の途中からは老木の証である気根(ちち)が垂れ下がっています。 境内脇の石碑は、「あ字観の碑」といい、弘法大師がこの天河大辯財天社で修行のおり体得した真言密教の神髄を表す言葉の「あ」という梵字(サンスクリット語の「a」)を中心に23文字の光明真言が刻まれています。 一切万物の源である宇宙を表します。

八坂神社

徒歩約5分

八坂神社の神殿には、京都の八坂神社の祭神として知られる、牛頭天王像を2躰お祀りしています。

1躰は、ひざまずく牛にまたがるもので、頭頂部にあったと考えられる牛頭は欠損しておりますが、3面6臂6足の牛頭天王騎牛像です。像高34.7㎝で焔髪を逆立て両目を見開き開口する憤怒相ですが、表現は温和で、総じて彫りは浅く、平安時代後期の作とみられ、材質はヒノキ材です。

もう1躰は、頭上に行頭を冠した3面6臂の牛頭天王坐像です。豊かな体躯や僅に残る右袖の表現には平安時代後期の特徴を見ることができます。像高17.2㎝でヒノキ材です。 牛頭天王は、もともとインド祇園精舎の守護神で、中国に入り陰陽道と混じりあって厄除けの呪法を生みました。日本では、神道と習合し素盞嗚尊(スサノウノミコト)と同一視されています。

大将軍神社

徒歩約10分

五色地区には大将軍神社が祀られています。陰陽道では、「太白星」(金星)の精として方角を司る神であります。天河大辯財天社を護る方角として重要な場所であってと思われます。 また、昔天河大辯財天社のある坪内には社坊のほかに住居がなかったといわれており、神社へ仕えるものは周辺の日裏や五色地区から通ったとされています。

天の川温泉

徒歩約15分

天河大辯財天社にほど近い天の川温泉は、浴槽に高野槇、建物にも吉野杉・檜・松・楓が使われています。また、間伐材等を燃料とした薪ボイラーを熱源とし環境にやさしい、「木」にこだわった温泉です。

営業時間 11:00–20:00(火曜定休)
住所 坪内232
電話番号 0747-63-0333
ウェブサイト

みたらい渓谷

車で約15分

みたらい(御手洗・三盥)と言われ、南朝の哀史がこめられた場所とされています。 上流部の光の滝、また、青ドン淵には北朝方の追っ手から逃げていた南朝方のお稚児さんが誤ってはまって亡くなったと伝わっています。 今は、いくつかのつり橋がかかり紅葉や渓谷美を楽しむ場所となっています。

龍泉寺

車で約25分

龍泉寺は、真言宗醍醐派大本山のお寺で、大峯山寺の護持院の一院です。白鳳年間、大峯開山の役行者が大峯修行のみぎり、山の麓の洞川へ下られたとき、岩場の中からコンコンと水が湧出る泉を発見されました。現在でこそ穏やかな池ですが、行者様が発見された頃は、それはそれは底も見えないほど深く青く澄みきった泉だったと伝えられております。行者様が泉の辺に八大龍王尊をお祀りして、水行をしたのが、龍泉寺の始まりと云われ、この洞口を龍の口、この地を龍王様の住まわれる泉と信じ、龍泉寺と名付けられました。 のちに、修験道の中興の祖聖宝理源大師によって再興修行され、修行の根本道場として修験者を迎える霊場となりました。

昭和21年洞川の大火では境内の建物のほとんどを焼失しましたが、昭和35年伽藍の復興がなされ、同年7月10日龍泉寺境内の女人開放が行われました。 本堂には、御本尊の弥勒菩薩をはじめ、役行者、聖宝理源大師、弘法大師、不動明王が祀られています。

栃尾観音堂

車で約15分

栃尾観音堂では、聖観音菩薩立像(しょうかんのんぼさつりゅうぞう)、大弁財天女立像(だいべんざいてんにょりゅうぞう)、金剛童子立像(こんごうどうじりゅうぞう)、護法神像(ごほうしんぞう)などが300年間大切にお祀りされてきました。

これらは円空の作で、円空は江戸の初期、寛永9年(1632年)岐阜県羽島市の近くで生まれ、23歳で出家、32歳のときに12万体の作像の悲願をたてて北海道から関西まで遍歴し、元禄8年(1695年)64歳で没しました。

オオヤマレンゲ

弥山・八経ヶ岳周辺

  • 開花時期:6月後半から7月中旬

オオヤマレンゲのオオヤマは、「大峯山」の意味であり、吉野熊野国立公園の中央に位置する大峰山脈を代表する花で、別名「天女花」ともいいます、深山霊谷に舞う弥山の祭神「弁才天女」を思わせる芳香のある花を咲かせることからこの名があります。

1895年(明治28年)吉野群山を調査した白井光太郎博士が、釈迦が岳から楊枝が宿付近で数百メートルにわたってオオヤマレンゲの群落を発見しました。

1928年(昭和3年)に国の天然記念物に指定され、その指定地は弥山・八経ヶ岳の周辺一体とされました。

高野山

車で約70分

弘法大師空海は20歳で出家し、31歳の延暦23年(804年)唐に渡り、都・長安で恵果阿闍梨という高僧について、真言の教えをうけ、2年余りで真言密教の奥義を極め、8人目の「阿闍梨遍照金剛」の称号を得ました。大同元年(806年)に帰国し、真言密教を各地にひろめました。嵯峨天皇より高野山を賜り、弘仁7年(816年)に諸弟子や工人等多数を伴って登山し、開創に着手された。これが高野山金剛峯寺のはじまりといわれています。

20年後大師は62歳の承和2年(835年)3月21日に御入定し、即身成仏を遂げられました。 その後、高弟真然大徳が中心となって、仏教修禅の大道場として栄えました。 現在は、伽藍と奥之院の両檀を中核に総本山金剛峯寺を始め117カ寺があり、神秘な霊場を形成しています。

吉野山

車で約60分

吉野山は、古くから花の名所として知られており、その中でも特に桜は有名で、かつては豊臣秀吉が花見に来た事があり、現代でも桜が咲く季節になると花見の観光客で賑わいます。地域ごとに下千本(しもせんぼん)、中千本(なかせんぼん)、上千本(かみせんぼん)、奥千本(おくせんぼん)と呼ばれています。

春の桜が終われば夏にかけて紫陽花が咲き誇り、夏の新緑に囲まれた山は森林浴スポットとしても近年訪れる方が増えています。 秋になると山々は紅く染まり、寺社・仏閣巡りとともにハイキングも楽しめます。 そして冬になると真っ白な雪景色のなか佇む名所・旧跡は静寂につつまれ、荘厳な雰囲気を感じていただけます。

飛鳥

車で約60分

明日香村は、山・川・田園にいたるすべての空間で、千四百年前の飛鳥時代の 歴史や文化を感じ取れる、まさに屋根の無い「博物館」です。 中央集権律令国家の誕生の地であることから飛鳥時代の宮殿(槻の広場等)や史跡が多く発掘されていることで知られ、「日本の心の故郷」とも紹介されています。

日本で唯一全域が古都保存法対象地域の自治体であり。また、村全体の世界遺産登録に向けた計画が具体化しています。 明日香村特別措置法によって村内全域が歴史的風土保存の対象となっています。

宿泊施設
名称 内容 住所 電話
参詣乃宿 井頭 天河大辯財天社前・築100年の宿 坪内46 63-0017
南日裏家族旅行村 オートキャンプ・バンガロー 南日裏396-3 63-0007
飲食店
名称 内容 営業時間 住所 電話
今西商店 うどん・そば・特製天川そばロール・食料品・お酒・薬・雑貨 8:00–19:30(日曜定休) 南日裏158-7 63-0502
Oh! Tree 食事と自家焙煎コーヒー 10:30-17:00(夜は予約のみ/火・金曜定休) 坪内240-1 090-4949-4124
organic cafe NAYA カフェ ── 天河大弁財天社鳥居前 ──
お食事処 幸助 丼・麺類・定食・一品・居酒屋 18:00–21:00(日曜定休) 南日裏508 63-0560
Gozu(ゴズ) ラーメン・和・洋・中・居酒屋 11:30–19:30(不定休) 南日裏69-3 63-0146
びわ 手作りこんにゃく 8:00–18:00(不定休) 五色17 63-0745
参詣道の小店 よってって屋 よもぎ餅・揚げかきもち 9:00–17:00(不定休) 南日裏55-2 63-0151
商店
名称 内容 営業時間 住所 電話
奥田石油 ガソリン・LPガス販売 ──(日曜定休) 南日裏168 63-0056
奥田屋 米穀・金物・建材・雑貨 7:30–19:00(日曜定休) 南日裏88-1 63-0543
天川アロマ杣(そま) エッセンシャルオイルの調合・販売 ── 南日裏207 68-9052
LASTGEAR TENKAWA 高機能、プロユース、役立つお洒落なギアを提案いたします ── 坪内25 63-0303
医療機関
名称 内容 営業時間 住所 電話
天川村国民健康保険直営診療所 診療所 ── 南日裏200 63-0355
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